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人文。

およそ倫理が可能であるとするならば、ひとはあらかじめ〈他者への関係〉のうちに存在していなければならない。(『差異と隔たり』v)

ひとは〈他者への関係〉のうちに存在する。
それが僕たちの前提。

他者との関係、でない点には注意を払っておいてもいいだろう。
ここで〈他者への関係〉といわれていることには、単なる対人関係以上のものが含まれている。
誰かの方を向いているだけでは、まだその相手との関係は開始されていないけれども、たしかに、関係の始まりは予感されている。〈他者への存在〉とは、まだ相手からの応答はなされずに、ひとり待っているような状態さえ含みこまれている。